クロスステッチは言葉通り、刺繍糸をクロスさせて作るし刺繍技法のひとつです。
欧米には愛好家も多く、駅や空港でも時間さえあれば、チクチクしている人がいると言われていますね。
簡単なデザインのものであれば、大掛かりなアイテムは必要ないので、
持ち歩いてチクチクすることも不可能ではありません。
クロスステッチは、四角いマス目を×印に刺繍していくため、角を表現すること、円形を描写することが苦手です。
そのため、クロスステッチがメインであっても、3/4ステッチなどで表現することがあります。
曲線を表現するためには、バクステッチが多用されることも多く、
これらを含むデザインは、綺麗ですが初心者さんには不向きです。
刺繍糸の中には、特殊糸と呼ばれる種類のものがあるのですが、この種類の刺繍糸は、私も苦手としています。
金や銀といった色のもので、細い糸に巻き付けて1本の糸を作っているため、
ステッチするのが難しく、すぐにコーティングされている金や銀色の部分がボロボロになってしまうんですね。
通常のデザインでも、使用頻度は少なく、使っていてもピンポイントでの使用が殆どです。
図案の美しさに惹かれて購入したとしても、作るのは、クロスステッチに慣れてからの方が無難でしょう。
日本のメーカーが出しているクロスステッチのキットは、布の端が最初から、解れないように処理されてます。
もし、キット以外で布を購入した場合は、端に解れ止めするために端ミシンをかけるか、
裾上げテープなどを使って、刺繍をしている最中に解れないようにしてくださいね。
もちろん、手縫いで解れ止めをしてもOKです。
多くの場合、布は糊付けされた硬い状態になっていますので、
ぬるま湯などを使って、この糊を落としてから解れ止めの処理をします。
洗濯器に放り込んでしまうと、糊は取れても、布が解れて悲惨な状況になるかもしれませんから、
優しく、手洗いで落としてください。
乾かして、解れ止めの処理ができたら、デザインの中心部分の目印をつけます。